2023-09-22

この白い布から虫を想うだろうか。
雨を、大地を、空を想うだろうか。

古よりの人の営みを想うだろうか。

何気なくやってきて、一瞬で過ぎ去ってしまう時間の中に、生きる喜び悲しみ積み重なり今があり、浄化もされ、また未来へと蓄積もされていく。

時に祈り、時に願い、その時々の夢を見ながら、千年二千年と続いてきた命の営み。

その一連の流れの中に身を置き、流れに身をゆだねながらの今ここ。
私は縁あって、長い歴史の中の今ここで、この身体を借りて、この布を織っている。

この節のある布は、越前奉書紬。
玉繭の、節のある布が起こりである。奉書紙のように白く精緻で美しい事から名づけられたとも言われている。

一度は途絶えたこの布が、時空を超えて今、新たな形でよみがえる。

https://kinuiro.base.shop 

大地からの力強くも優しいこの布が、使う人の人の心に沿う布でありますように。

玉小石 奉書紬 Kinuiro

絹は絹色 あなたはあなた色 もっと自由に ありのままに

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