2024-10-02
風が運ぶもの
あとりえの小さな庭は海からの風が抜ける。
風をはらみ膨らむ、本藍染めのストール。
天平からの紋様が鈍くきらめく。
この風はいつから?
風とたわむれる藍の色のストール
「紺絹金泥」
天平の紋様はきらりかがやき
意識は簡単に時空を超える。
シルクロードの終点まほろばの地には
多くの人や物が行き交い
たくさんの宝物や仏像が作られ祀られ
様々な想い、祈り願いも交錯し
見えるものも見えないものも さぞ賑やかであっただろう。
その時から1,000年以上の時を超え
人々は同じように営み続け
様々に便利なものや手軽なものを生み出したが
令和の時代になってもなお
絹や藍や天平の紋様は
人々の心を静かに震わせるのだ
●●●越前奉書紬 ゆらぎストール 「紺絹金泥」●●●
繭品種ー玉小石(福井産)
座繰製糸、手織りー当あとりえ
藍染めー発酵蒅建て(福井)
金彩ー伊勢型染